ブカレスト大学外国語学部日本語学科ブログ

ブカレスト大学の日本語学科のことを日本語で発信しているブログです。

日本語の面白さ

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ブカレスト大学日本語学科の卒業者、スタンク・アンドレア・ミハエラさんが日本語とルーマニア語の違いについて考えてみました。ご興味のある方は是非お読みください。

日本語の面白さ

全世界で日本語が面白いと思っている方が多い。私も日本語が面白いと思う。しかし、面白いというのは具体的に何だろうか。これから、日本に留学したとき気になった「する」および「なる」の面白い使い方を紹介したいと思う。

ルーマニアでは「結婚することにした」と言うことは、おめでたいこととして見られている。そのような言い方により、自分は成熟し、結婚するということの責任を全て負えると感じたうえで、結婚することを決めたということが表現されている。

一方で、日本では「結婚することにした」と言ったら、自分はかわいそうな人として見られている可能性が高い。理由は「する」はほとんどに自分が制御することを表すが、自分にとってつらいことを表すこともあるからだ。例えば、結婚の場合は「することにした」というのは、裏に親方に反対されても、結婚することを決めた、という可能性を含む言い方だ。なので、もし誰かが微笑みながら日本人の方に「結婚することにした」と言ったら、その人はかわいそうに見られてしまうだろう。

もう一つの例として、ルーマニア及び日本の「職場を変えることにした」という言い方の意味を説明したいと思う。ルーマニアで「職場を変えることにした」と言ったら、自分にとってもっと有益的な仕事が見つかり、自分で職場を変えると決めたという意味である。それと反対に、日本で「「職場を変えることにした」と言ったら、自分は今までの職場で何か悪いことをし、仕事を辞めさせるせいで、仕事を変えるよりほかない人として見られている可能性がある。

次に、「なる」について話そう。「なる」は自分は制御できないこと、自然に起こることを表す。なので、日本で「結婚することになった」と言ったら、本来に自分が結婚する目的がなくても、自分に相応しい相手が自然に現れ、結婚すると決めたという意味だ。だから、「結婚することになった」という報告は喜ばしいこととして見られている。

しかし、面白いことに、ルーマニアで「結婚することになった」と言ったら、残念な状況による結婚として見られている。「結婚することになった」と聞いている相手は、近い将来に結婚する人にとって結婚が非常につらいことだという考えを引き起こす。同様に、「職場を変えることになった」と聞いている日本人の相手は、職場を変える人に自然にもっとよい仕事が見つかり、職場を変えるというのは喜ばしいことだと分かる。一方で、ルーマニアで「職場を変えることになった」という言い方により、自分にとって職場を変えることは悔しく、望ましくなかったことだと伝える。

これらのような面白い違いにより、日本語、日本文化及び考え方を深めるに伴って、自分の国の文化および考え方をもっと強く意識するようになる。こういうふうな違いにこそ、自分の心で、距離が遠い異文化からのよい刺激を感じることができる。

                 

ルーマニア人のイースターの過ごし方

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ブカレスト大学日本語学科の2年生、アレクサンドラ・アマイストロアイエさんはルーマニア人のイースターについて書いてみました。ご興味のある方は是非お読みください。

ルーマニア人のイースターの過ごし方

ルーマニア社会では宗教が大事な役割を果たすので、イースターは重要になりました。クリスマスと共に、一番楽しみな祝日だと思います。

イースターの宗教的な意味はキリストの復活のことです。キリスト教ではキリスト様が人間の世界へいらっしゃった神様の息子さんだと思われています。天国へお帰りになる前、人間に処刑されて、3日間後に復活されました。そして、キリスト様の復活のお祝いはイースターになりました。二つ目の意味は自然に関係があります。イースターの頃は木の花が咲いたり、天気が暖かくなってきたりするので、春の初めと言う意味もあります。

ルーマニア人にとって一年間の一番素晴らしい時だと思います。皆休みがありますから、実家へ帰って、家族と一緒に時間を過ごすことが多いです。習慣が沢山あり、全国で人々は卵を染めたり、伝統的な料理を作ったり、イースターの夜に教会へ行ったりします。

卵の染め方は様々あります。一番シンプルな染め方は無地な一色です。これはとても簡単で、誰でもできるでしょう。そして、他の染め方は絵を描くことや小さな飾りで飾ることです。すごく美しくなりますが、そんな卵は食べられません。展覧会の展示や飾り物として使われています。

一般的な伝統料理はコゾナック(“cozonac”) やサルマーレ(“sarmale”) です。コゾナックとはパンの形をして、色んな中身がある甘いものです。サルマーレはロールキャベツのような食物です。ルーマニア人は毎年イースターのような大事な祝日の時作って食べます。

イースターの夜に教会へ行く人は多いです。そこでまず牧師様のお祈りを聞きます。真夜中になったら、牧師様は教会の外へ出てきて、教区民に「聖なる光」をさずけます。そして、人々は蝋燭を持って教会の回りを3回位回ります。いただいた聖なる光を持って家へ戻ります。

子供にとって、一番嬉しいのがイースターバニーだと思います。イースターバニーというのはイースターの時、子供たちにプレゼントをするキャラクターです。姿を想像したら、小さくて可愛いウサギのイメージをしています。

このようにイースターはルーマニア人にとって大事な祝日です。家族と一緒に楽しい時間を過ごし、春に行うので、天気も良いし、気持ちも良くなります。皆は休息ができて、そのあとリフレッシュして、日常に戻っていきます。

ルーマニア語の外来語

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学部2年生のチョルカ・ラルカ・マリア(Raluca Maria Ciolca) さんはルーマニア語の外来語について作文を書きました。ご興味のある方は是非お読みください。


ルーマニア語の中の外来語―歴史の描写

今年の夏休みはドイツの友達がブカレストに来てくれて、ルーマニア人が話す時にいつも聞き耳を立てていました。ルーマニア語はフランス語とロシア語の混合のように言われたので、私は本当にびっくりしました。しかし、ちょっと考えてから、どうしてドイツの友達がこういう意見を持っているか分かりました。ルーマニア語はロマンス語で、フランス語に似ているのに、過去にいろいろな国の侵略者がルーマニアに来たから、外の国の言葉もルーマニア語になりました。

まず、ルーマニア語がラテン語から作られたころ、スラブの民族がドナウ川の北へ来ました。でも、ルーマニア人と戦争をしないで、徐々に結婚して、一緒に住んで、平和に生きました。だから、ルーマニア語の中のスラブ語からきている外来語は家族や農業や動物などについての言葉です。例えば、〝prieten‶というのはスラブ語から来た‶友達‶のことです。そして、‶a iubi‶という言葉もスラブ語からルーマニア語になった言葉で、 ‶愛す‶という意味です。でも、一番面白い外来語は‶Da!‶でしょう。ルーマニア語の感動詞は全部ロマンス語と同じなのに、‶はい!‶という意味を表すためにロシア語の‶Da!‶を使っています。

ルーマニア語の中の外来語はいろいろなトルコ語の言葉もあります。でも、トルコ語からきている外来語には、大きい違いがあって、戦争についての言葉もあるし、料理の名前もたくさんあります。ルーマニアは長い間オスマン帝国の属国で、オスマントルコといろいろな戦争をしたからです。例えば、‶敵‶をルーマニア語でトルコ語の‶dusman‶と言います。外の面白い例は‶ciubuc‶という外来語だと思います。オスマン帝国の属国の間ルーマニアは‶ciubuc‶という年貢を払わなければなりませんでした。でも、現代のルーマニア語で‶ciubuc‶というのは不正直なお金という意味になりました。普通に、ルーマニア人はトルコ料理が好きだから、いろいろな料理の名前がトルコ語からきている外来語です。例えば、‶musaca‶というのはポテトや豚肉で作った料理で、‶baclava‶というのはよく食べられているお菓子です。

私の友達がルーマニア語がフランス語に似ていると言うなら、それには理由がもう一つあるかもしれません。第一次世界大戦のあとで、ブカレストは小さいパリという名前でした。それに、その時代のルーマニア人はフランス人の生活にあこがれていたので、お金持ちはみんなフランス語を習っていて、社交界のイベントの時にいろいろなフランス語の言葉を使っていました。だから、ルーマニア語の中のフランス語からきていた外来語はファッションや建築学や文学などの用語です。例えば、普通の口紅の色は赤で、フランス語で赤を‶rouge‶と言いますから、ルーマニア語で‶ruj‶というのは口紅という意味なのです。それに、世界中で最初のジェット機はHenri Coandaというルーマニア人の技術者によって作られたのに、飛行機はルーマニア語でフランス語からきていた”avion”という外来語です。また、博物館という意味の”muzeu”とか大通りという意味の”bulevard”とか政府という意味の”guvern”は近代的なことだったので全部フランス語からルーマニア語になったのです。

最近、グローバリゼーションが益々大切になっているので、ルーマニア人はいろいろな英語の言葉を使ってきました。英語からきている外来語が普通にI.T.とかスポーツとか報道機関についての用語として使われていて、若者がみんなうまく使っていますが、年輩の人は意味がよく分かっていないこともあります。例えば、私はお祖母ちゃんと一緒にニュースを見ている時に、”hacker”というのはどういう意味だと聞かれました。また、スポーツなら、たくさんの外来語の発音は英語の言葉と違いますから、本当に可笑しいと思います。例えば、テニスの”game”という言葉をルーマニア語で”ghem”と言いますけど、ルーマニア語の昔から使われている”ghem”という言葉は毛のボールという意味です。たまに、若者はルーマニア語と英語の言葉を組み合わせて、友達とおしゃべりする時に文章の半分が英語で、変だと思います。それに、英語の使い間違いもあります。例えば、若者言葉の”epic”というのは、インターネットからきていましたから、ルーマニア語で”可笑しい”ということなのに、英語では絶大という意味です。

ルーマニア語に外来語があるのには歴史の理由がありました。ロマンス語の中でルーマニア語はラテン語に一番文法が近いのに、いろいろな遠い国の単語も使われています。でも、ルーマニア人に質問をしたら、英語からきている言葉以外に外来語は全部ルーマニア語と答えるでしょう。つまり、ルーマニア語はルーマニアの過去の描写だと思います。

ルーマニアの名物・名所

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 ルーマニアでは様々な名物があります。次の物はそのうちのいくつかです。

陶器の鍋
 古い時代からルーマニアでは陶器の鍋を作る職人がいました。現代でも鍋を作る陶芸家がいます。鍋に芸術的な飾りを描いています。鍋が作られる場所で特に有名なのはマルジネア(Marginea)やホレズ(Horezu)と言う町です。

マルジネアの鍋
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ホレズの鍋
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お城や要塞
 ルーマニアでは古い要塞とお城がたくさんあります。主要な要塞は中世に建てられました。ブラン城(Bran Castle)は皆に知られています。これはドラキュラ城とも言われています。

ブラン城
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 他に有名な城はペレシュ城(Peles Castle)です。これは19世紀の後半に建てられて、ルーマニア王の別荘だった城です。

ペレシュ城
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修道院
 ルーマニア人の多くは信仰的な人ですから、たくさんの教会や修道院があります。国中に教会や修道院がありますが、その中で、一番有名な僧院はルーマニアの北部、モルドヴァと言う地方にあります。

プトナ修道院
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イースター エッグ
イースターの時にルーマニア人はイースター エッグを色々な色で描いたり、小さな玉で飾ったりします。これは私たちの習慣です。このようなエッグを作る一番有名な場所は北部のマラムレシュ(Maramures)とブコヴィナ(Bucovina)と言う地域です。

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ワイン
 ルーマニアではワインも有名です。ルーマニアではたくさんぶどうが採れます。一番人気のあるワインはコトゥナリ(Cotnari)やムルファトラル(Murfatlar)と言います。ワインは安い物から高い物までいろいろありますが、よく飲まれるワインは500円から1000円ぐらいの物です。冬はシナモンを入れたホットワインもよく飲みます。また、ワインに炭酸水を入れて飲む人もいます。

コトゥナリワイン
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ムルファトラルワイン
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ルーマニアの春

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 ルーマニアも日本も温帯に位置していますから、両国とも四季があります。しかし、気候はすこし違います。ルーマニアでは春が3月に始まると言われています。この月に気温が少しずつ暖かくなって、雪を溶かします。春の初めには待雪草(スノードロップ) という花がさきます。ルーマニア語では"Ghiocel"と言います。待雪草 は小さくて白いです。ルーマニア人は春の到来の象徴 だと思っています。待雪草が咲いた後、色々な香りがする花が咲きはじめます。

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 気温が暖かくなった後、木の花も咲きます。木の花はさまざまな形状、大きさ、色があります。公園を散歩したら、たくさんの花が見えます。木の芽が出て、風景が変わって、きれいになります。
渡り鳥もやってくるので、どこでも鳥の鳴き声が聞こえます。ルーマニアへ来る鳥は燕とか、コウノトリ とか、ヒバリとかです。花や動物が動き始め、自然が生き生きしてきます。

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ルーマニアの春は天気もよくて、気持ちがいいです。