ブカレスト大学外国語学部日本語学科ブログ

ブカレスト大学の日本語学科のことを日本語で発信しているブログです。

ルーマニアの春

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 ルーマニアも日本も温帯に位置していますから、両国とも四季があります。しかし、気候はすこし違います。ルーマニアでは春が3月に始まると言われています。この月に気温が少しずつ暖かくなって、雪を溶かします。春の初めには待雪草(スノードロップ) という花がさきます。ルーマニア語では"Ghiocel"と言います。待雪草 は小さくて白いです。ルーマニア人は春の到来の象徴 だと思っています。待雪草が咲いた後、色々な香りがする花が咲きはじめます。

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 気温が暖かくなった後、木の花も咲きます。木の花はさまざまな形状、大きさ、色があります。公園を散歩したら、たくさんの花が見えます。木の芽が出て、風景が変わって、きれいになります。
渡り鳥もやってくるので、どこでも鳥の鳴き声が聞こえます。ルーマニアへ来る鳥は燕とか、コウノトリ とか、ヒバリとかです。花や動物が動き始め、自然が生き生きしてきます。

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ルーマニアの春は天気もよくて、気持ちがいいです。

日本語学科の学生の1日

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 外国語学部でさまざまな外国語を勉強することができます。学生は3年の間に二つの外国語を選び、学びます。日本語の他に、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語、オランダ語、イタリア語、ポルトガル語、アラビア語、ギリシャ語、ロシア語、ペルシア語、ラテン語、ブルガリア語、セルビア語、クロアチア語を学ぶことができます。二つの外国語を学ぶので、私たちの時間割は少し忙しくなります。日本語学科の学生は一週間に3日,8時間~10時間日本語を勉強します。

 授業は8時から始まります。1コマは2時間です。授業が1コマだけの時もありますが、1日中大学にいることもあります。授業では日本語の文法を習うほかに、日本の文化や歴史について色々なことを学んだり、日本の文学も読みます。

 授業の間の休憩は10分ぐらいあります。日本の大学のようなお昼休みはありません。休憩の時に学生はおしゃべりしたり、食べたりします。キャンパスの中に食堂はなくて、休み時間も余り長くないので、お昼ご飯を食べることができません。教室の中で食べてはいけませんから、廊下で間食をします。間食はコブリジと言う食べ物とか、サンドイッチとか、甘い物とかです。

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コブリジ

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いろいろなお菓子

 授業が終わった後、次の日にも授業がある場合、すぐに住んでいる所へ帰って、宿題をしたり、勉強したりします。だいたい遅く寝ることになります。金曜日なら、たぶん友達と一緒に出かけるでしょう。コーヒーやジュースやビールなどを飲みながら、さまざまなことについて話して、良い時間を過ごします。

第18回日本語弁論大会

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 3月15日にブカレスト大学中央図書館において、第18回日本語弁論大会が開催されました。今回のスピーチのテーマは「私の大切な思い出」で、A部門(初級)とB部門(中上級)に分かれルーマニア国内の日本語教育機関から21名が参加し、日頃の日本語学習の成果を披露しました。

大会ポスター
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 日本語学科からも、Mesaroș Luminița-Xeniaさん、Amăistroaie Alexandra-Georgianaさん、 Dincă Cristina Mădălinaさんの3名が参加しました。

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 参加者のレベルが高い中、B部門でDincă Cristina Mădălinaさんが1位入賞を果たしました。

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 ルーマニアで過去18年間に渡って行われている日本語弁論大会では、ブカレスト大学の日本語学科の学生が毎年、よい成績を残しています。弁論大会に参加した学生の中には、その後、日本へ留学する学生も多く、こうした弁論大会が学生の一つの目標となり、日頃の日本語学習の励みとなっています。

*3人のスピーチの内容はこちらからご覧になれます。
Mesaroș Luminița-Xenia 「日本文化の魅力」
Amăistroaie Alexandra-Georgiana 「初めての海外への旅」
Dincă Cristina Mădălina 「小さなことこそ大きな違いを生む」

日本研究国際シンポジウムが開催されました。

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 3月1日から3日にかけて、ブカレスト大学日本文化研究センター主催による日本研究の国際シンポジウムが行われました。今回のシンポジウムは“Tradition, Modernity, and Globalization in Japan"のテーマで行われました。シンポジウムにはルーマニアをはじめ、イギリス、ブルガリア、フランス、ドイツ、ギリシャ、イタリア、リトアニア、ポーランド、トルコ、ウクライナ、日本と多くの国々の日本研究者が参加しました。

 初日のオープニングでは、山本啓司在ルーマニア日本大使よりご挨拶をいただきました。それに続き、国際日本文化研究センターの山田奨治先生による「創作とその保護をめぐる日本の伝統・近代・グローバル化」の基調講演が行われました。講演では、日本における創作の共同性についての歴史的背景を概観し、このような創作の共同性が現代のグローバリゼーションの中でどのように変化しつつあるのかという点について、説明、問題提起がされました。

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基調講演にひきつづき、2つの会場に分かれ、30近くの研究発表が行われました。日本語学科のライアヌ先生、フォクシェネアヌ先生も発表を行いました。

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ライアヌ先生は「日本語の上位語・下位語に関する問題点-英訳・和訳を例として-」のタイトルで、日本語訳する際に問題となる日本語の上位語、下位語の事例を報告しました。

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フォクシェネアヌ先生は「グローバル時代における日本文学の翻訳について」のタイトルで日本文学のルーマニア語への翻訳の歴史、1990年以降の翻訳について、2つの時期に分けその流行、特徴を発表しました。

マルチショール

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 「マルチショール」(mărțișor)をご存知でしょうか。ルーマニアの伝統的なお祭りで、3月1日にある、春を期待する心を表す、バレンタインデーみたいなお祝いです。男性たちが親しい女性たちに「マルチショール」という、赤色と白色の糸を巻きつけた小さいプレゼントを通じて純粋な愛を表現し、それとともに花やチョコレートもあげる場合が多いです。女性たちはそれをピンで胸に留めます。また、年配の女性は友だちや娘、母、祖母、女性の同僚や先生に「マルチショール」を上げ、感謝と好意を表します。ルーマニアのある地方では、男性たちも「マルチショール」をもらいます。

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 普通の「マルチショール」の値段は大したことはありません。1レイですむ大量生産されたものが、この時期、町の歩道で売られます。それは毎年、似たものなので、最近では、上品なチョコレートを「マルチショール」として上げる傾向が見られます。大切なのは、赤色と白色の糸を巻きつけることですから、スワロフスキージュエリーなども素晴らしい「マルチショール」の代わりにすることが出来ます。もちろん、一般的には安いものの方が気楽ですね。もし3月1日に「マルチショール」をあげることが出来なければ、3月8日の「女性の日」にもう一度機会があります。

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 「マルチショール」のお祭りと同時に、「バベレ」(babele=老婆たち)という面白い伝統もあります。2月の終りに、3月の最初の6日間の天気を予想し、いい天気の日を選びます。これを、「老婆を選ぶ」といいます。予想が正しかったら、その年は幸運であると言われます。